ロック名曲セレクション


スターマン
  デビッド・ボウイ

なごみ
ダンス
ソウル

原題 Starman
リリース 1972年
作詞・作曲 デビッド・ボウイ
プロデュース デビッド・ボウイ、ケン・スコット
演奏時間 4分16秒
収録アルバム 「ジギー・スターダスト」(RCA/1972年)
ミュージシャン デビッド・ボウイ(ボーカル、ギター)、ミック・ロンソン(ギター)、トレヴァー・ボルダー(ベース)、マイケル・ウッディ・ウッドマンジィ(ドラムス)

 

[レビュー]

 1970年代の前半を彩ったグラム・ロック・ムーブメントの中心人物であり、また、ロック界のトレンドを巧みに乗りこなすことでファンの注目を集め続ける稀代のロック・スター、デビッド・ボウイ(本名はデビッド・ロバート・ジョーンズ)は、1947年、英国のブリックストンに生まれた。

 1967年にデラム・レコードから「デビッド・ボウイ」をリリースしてアルバム・デビューを果 たしたボウイは、T.レックスのアルバム・プロデュースで知られるトニー・ヴィスコンティをプロデューサーに迎えて制作したセカンド・アルバム「スペース・オディティ」(1969年)と同名のシングル・カット・ナンバーのヒットにより英国のロック・シーンで注目を集める存在となる。

 さらにボウイは、トニー・ヴィスコンティや後のスパイダース・フロム・マースのギタリスト、ミック・ロンソンらの協力を得て「世界を売った男」(1971年)と「ハンキー・ドリー」(1971年)を相次いでリリースし、これらのアルバムがいずれも話題になることで人気ロック・スターの仲間入りを果 たしていく。(「ハンキー・ドリー」にはイエスのキーボーディスト、リック・ウェイクマンが参加している)

 しかしながら、デビッド・ボウイが真の意味でロック・アーティストとしての評価を受けた作品は、1972年にリリースされたアルバム「ジギー・スターダスト」(原題は "The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Mars")であろう。

 他の惑星から地球へやって来たバイセクシャルのロック・スターをボウイ自らが演じる「ジギー・スターダスト」は、ビジュアル面 が先行しがちであった従来のグラム・ロックのイメージを「ジギー」という一個の人格に集約して具象化するという試みの斬新さと、アルバム全体をライブ・ステージと連動した演劇的な手法の中で構築するというアイディアの奇抜さにより、当時の英国ロック界において大きな驚きと賞賛をもって迎えられることとなった。

 本ナンバー「スターマン」は、アルバム「ジギー・スターダスト」からシングル・カットされてイギリスでの大ヒットを記録したナンバーである。

 「スターマン」は、アコースティック・ギター、ベース、ドラムスが刻むシャープなリズムに乗せてデビッド・ボウイが歌う軽やかなタッチの主題部分からスタートする。主題の直後に登場して印象的に曲名を繰り返すサビの部分では一転してサウンドが厚みを増し、ボウイのボーカルも華麗なオクターブ・ジャンプを折り込みながらのダイナミックな展開を見せる。軽快に流れる主題部分と大胆な展開を繰り返すサビの部分との組み合わせ、及び、ドラマティックな相互の変化がこの曲の大きな魅力であり、アルバム全体が伝える演劇的なコンセプトは、このシングル曲の中においてもその特徴を十分に伝えていると言ってよいであろう。

 

[モア・インフォメーション]

 デビッド・ボウイは、「ジギー・スターダスト」のリリース後にアルバム「ヤング・アメリカン」(1975年)と「ステイション・トゥ・ステイション」(1976年)を発表してアメリカン・ソウルへ接近する(ボウイ自身はこれをプラスティック・ソウルと呼んだ)。また、その後の1977年にはベルリンへ渡ってテクノ・ポップを先取りしたアルバム「ロウ」と「ヒーローズ」をブライアン・イーノ(元ロキシー・ミュージック)とともに制作するなど、ロック・ミュージシャンとしての変貌を続けていく。

 さらに、1983年にはシックのナイル・ロジャースをプロデューサーに起用してダンサブルなアルバム「レッツ・ダンス」をリリースし、このアルバムから「レッツ・ダンス」、「モダン・ラヴ」、「チャイナ・ガール」のシングル曲をヒットさせている。

 これらの絶えまない変化から、デビッド・ボウイをトレンドに敏感なロック・カメレオンと揶揄する声もあるようだが、CD−ROMによるマルチメディア作品の制作やインターネット経由での楽曲のダウンロードにロック・ミュージシャンとしていち早く取り組むなど、飽くことなき挑戦を繰り返すボウイの態度と意欲がロック・ミュージックに新たな可能性をもたらすポテンシャルを秘めていることも否定できない。彼が変化とチャレンジを続ける限り、ロック・ファンにとって、デビッド・ボウイが片時も目を離すことのできない特別 な魅力を放つロック・スターであり続けることは至極当然のことと言えるのではないだろうか。

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